怪獣
怪獣(かいじゅう)とは、箱庭諸島に存在する要素。
概要
災害のように島に突如出現し、島を動き回り地形を破壊する。怪獣の出現確率は島の面積に比例し、1ヘックスにつき0.04%である。
箱庭諸島においては、災害とともに島の発展を妨げる重要な要素である。
また、箱庭諸島において改造しやすい要素の1つであるため、箱庭諸島の改造版の多くが独自の怪獣を持っている。
怪獣の動作
怪獣は、毎ターン移動を3回試みる。1回の移動では、移動先を自分の周囲1ヘックスの中からランダムに1つ決定し、その地形が移動可能な地形であれば、そこに移動し、その怪獣の移動は終了する。移動できない地形の場合、方向を変えて再度試みる。3回とも移動できない地形だった場合、その怪獣はそのターン移動しない。
移動できない地形は、主に海や海に存在する施設・山や記念碑などである。これらの地形で怪獣を完全に囲んでしまえば、その怪獣は移動できず、その他の特殊能力を持たない場合、安全に島に怪獣を置いておくことができる。このような状態は「飼う」と称されることがある。
怪獣は島の都市に出現し、怪獣が移動したとき、元いたヘックスは荒地になる(ペットいのらやシーいのらなど例外も存在する)。
また、怪獣が防衛施設を踏み荒らすと自爆してしまう(詳細は防衛施設参照)ため、注意が必要である。そのため、平和系の箱庭では、そもそも防衛施設は設置しないほうがよい。
対処法
ミサイルによる対処
怪獣は、ミサイルが命中することで体力を1減らすことができる。これは、平和系の箱庭においてミサイルが活躍する数少ない場面である。
体力が0になると、その怪獣を倒すことができる。怪獣を倒すと、ミサイル基地に経験値が入り、また、残骸は資金になる。ただし、硬化能力に注意が必要である。
陸地破壊弾などの特殊なミサイルの場合、体力がいくらであろうと怪獣ごと陸地を沈めることができるが、その場合残骸や経験値を手に入れることができない。
怪獣退治においては、なるべく島への被害を少なくするため、PPミサイルや、存在する場合はSPPミサイルなどを使用するのが一般的である。特別な事情がない限り、なるべく被害を受けるヘックスが少なくなるように撃つとよい。
その他の対処
島の端や半島などに怪獣が出現した場合、前述のように飼ってしまうのもよい対処法である。
その場合、記念碑などは高額であるので、陸地を掘削して怪獣の周囲を浅瀬や海で囲ってしまう方法が一般的である。硬化能力を持つ怪獣の場合、動かないターンがあるので隔離するのは楽。
怪獣の特殊能力
怪獣は、その種類によって様々な能力を持つ。
硬化
硬化は、怪獣のもつ代表的な特殊能力の1つである。標準の箱庭諸島では、サンジラとクジラが持つ。
一般的にターン数の偶奇によって硬化を行う怪獣が大半である。無改造の場合、サンジラは奇数のターン、クジラは偶数のターンで硬化する。
初心者が間違えやすいミスとして、計画入力画面でサンジラが硬化していないことを確認し、次のターンにミサイルを撃つように計画を入力した場合、次のターン撃ったミサイルではサンジラは硬化しているためダメージを与えられないということがある。
これは、ターン数がターン処理の一番はじめに1増えるためであり、ミサイルを撃つ前にターン数が1増加し、サンジラが硬化状態となるターンになってしまったためである。
従って、次のターンに怪獣にダメージを与えるためには、怪獣が硬化しているときに計画を入力しなければならない。
一部改造箱庭ではランダムに硬化するように設定されている怪獣が存在するが、Hakoniwa R.A.や箱庭諸島MIのように疑似乱数を使用して硬化判定を行っている場合、種族ごとに常に硬化ターンは一定となっている。つまり同じ種族である場合、硬化するターンは一斉に硬化を行い、動くターンは一切硬化を行わない。
一方箱庭諸島 海戦や究想の箱庭は怪獣1匹ごとに硬化判定を行っているため、同じ種族でも同一ターンに硬化している個体と硬化していない個体が混在している場合がある。
無限歩行
詳細は無限歩行を参照
海戦における怪獣
箱庭諸島 海戦においては、怪獣は他の箱庭と大きく異なる。
移動して島を荒らす点は同じだが、海戦においては怪獣は海に沈んだ状態で出現する。その後、島に上陸すると姿を現す。沈んだ状態でも怪獣の区別は可能である。
海にいる場合、駆逐艦や潜水艦でないと怪獣を攻撃することができず、戦力が低い場合には苦戦を強いられる。
陸に上がると巡洋艦や戦艦などで攻撃できるようになるものの、島の中心部に入り込んだ場合防衛施設が自爆する可能性があるなど危険性が高い。
艦艇と並んで島全体に経験値が入るものであるため、特にバトルフィールドなどでは経験値稼ぎとして重宝される。